本来なら日本に帰国している筈ですが、帰国直前に色々とハプニングに遭い、アテネに残っています。誰かの為になるかは分かりませんが、私自身ネットの情報を参考にしたので備忘録として残しておきます。
10/11(金)
メトロで財布を盗まれる。中身は↓です。
混雑したメトロ車内で囲まれてやられました。
・現金 80€
・クレジットカード2枚
・メトロチケット 等
すぐにカードは利用停止し、一安心していました。カード発行元の電話はつながらずでしたが、幸いにもどちらもVISAだったので、世界中どこでもつながかるコレクトコールでまとめて停止手続できました。
カード番号控えていませんでしたが、個人情報の照会で大丈夫でした。
10/12(土)
帰国の為、空港へ向かうバス待ちをしていた所、背後からリュックを開けられパスポートケースを盗られました。私は気づいておらず、すぐに周りの方が教えてくれましたが時すでに遅し。逃げられてしまいました。
嫁さんは無事だったので、先に帰国のため空港へ向かってもらい、私はそのままツーリストポリスへ向かい、紛失届の書類を書いていました。
その時、私が嫁さんのスマホを持ったままな事に気付き顔面蒼白に。嫁さんには臨時の渡航書に必要な戸籍謄本を取り寄せてすぐに送ってもらおうと考えていたので、やり取りする必要がありました。
さらに、嫁さんのカードを1枚預かっていたのですが、テンパっていて暗証番号を聞くのを忘れており私は無一文、パスポートなしで1人で水も飲めずかなりヤバイ状況だと焦ってました。
そしてすぐに警察での手続きを投げ出して急いで空港まで探しに行く事に。唯一、空港までのバスチケットは購入していたので無一文でも空港までは行けたのが不幸中の幸いでした。
空港に着いたのは18:00。嫁さんのフライトは19:00で間に合わないと絶望しつつ、チケットカウンターに行ってスマホだけでも届けてくれないかと交渉すると、「あなたの奥さんは台風の影響でフライトが1日遅れてそこで待機してるよ」と言われました。
指さされた場所を見ると、嫁さんがいて再会できました。私のチケットも翌日の深夜便に切り替えられており、それまでに渡航書が出る事を信じてアテネの街に戻りました。
戻ってすぐ警察に行き、紛失届けを受理してもらいました。その後はギリシャの日本大使館に行き、渡航書の申請をする必要があります。こんな感じの書類です。警察官は塩対応で、説明なしにこれ書け、はい受理したぞ、って感じでした。
しかしパスポートを盗られたのは土曜日、大使館が営業するのは月曜からとの事でした。延期したフライトに間に合わない事が確定しました。
月曜までに出来ることをしようと、申請に必要な以下の書類を集める事にしました。以下はネットの情報で得ました。
通常、渡航書の申請では戸籍謄本は必要なく、個人を証明できるもので代用可とありましたがギリシャの大使館は厳しく公式にも戸籍謄本が必要と書かれていました。(私は免許証も持ってきていなかったですが・・)
- 戸籍謄本のコピー
- 戸籍謄本の海外郵送(EMS)送り状(必要ないとのこと)
- 申請用顔写真2枚(45mm×35mm、切らないこと)
- 帰国のチケット
- 警察の紛失届
↓ギリシャ日本大使館の情報です。
この時点では紛失届しか入手出来ていませんでした。日本の家族に無理を言って、戸籍謄本の入手とその発送をお願いしました。日本では日曜で区役所が締まっていると思ってましたが、私が住む区役所は第2日曜は空いていて無事に戸籍謄本を入手できました。
義理の父にお願いしたため、委任状が必要でしたが、私は海外にいます。緊急事態という事です委任状なしでの発行を許してもらえました。そして、無事に日本から戸籍謄本の海外郵送手続きも終わり、送り状を入手できました。
その日のホテルは確保していなかったため、エクスペディアで空いてるホテルを予約し、嫁さんのパスポートでチェックインしました。私のパスポートも求められましたが、盗られたことを伝えると大丈夫と言われました。この日は疲れきって、ホテルで休みました。
10/13(日)
朝一に、書類の印刷をホテルで試みてパソコンを貸してもらい印刷出来ました。顔写真はアテネの写真屋を探し、無事撮影して貰えました。5€でした。
残すはフライトチケットの変更です。ホテルの受付の方にお願いして、カタール航空に連絡して貰いましたがアテネ空港には繋がらず、掛け直してやっと繋がるもドーハの連絡先しか受け付けられないと、そっちにかけてと言われました。
しかしアテネのホテルからドーハへの電話は高額だから出来ないと言われ、粘って電話をかけて貰えましたが、空港に行けと一蹴されました。
その後、アテネ空港に向かうもカタール航空のチケットオフィスは閉まっており、2時間後に開くとのことで待ってました。色々ありすぎて頭痛が酷かったです。
他フライトのチケットカウンターで、カタール航空の偉そうな人を見つけピクミンみたいについていき、交渉すること30分。月曜のフライトチケットに無料で変更してくれました!ありがとうございます!なんと一泊分のホテルとご飯も用意していただけました。今泊まってる治安の悪い地域の安ホテルはキャンセルしました。
その後、念の為大使館の緊急連絡先にかけて申請に必要な書類の再確認をしました。そこで、新たな事実が発覚。申請用の写真は切ってはダメとのこと。既に用意した顔写真は切られていたので、再度写真屋に行きもう一度プリントしてもらいました。
大量の顔写真が出来ました・・こういうことはHPに記載しておいてほしい・・その後、空港近くのホテルに移動して一夜を過ごしました。
10/14(月)
朝一から日本大使館に移動。8:30に到着しましたが、9:00開始なので30分大使館の前で待ちました。
ポリスレポートを提出し、セキリュティチェックを受けて領事館の受付へ行きました。事前にメールで必要書類、盗難にあった詳細、何時に向かうという事を送ってあったのでスムーズに受付して頂けました。
その場で写真を提出し、問題ないようでホッとしました。戸籍謄本の送り状については必要なかったようで、他のブログに送り状が必要と記載されていたのは特例のようです。
領事館の方は日本語が堪能で、親身になって手続きのサポートをしてくれました。その場で「紛失一般旅券等届出書」と「渡航書発給申請書」を記載し、渡航書が発行されるのを待ちました。書類自体は記載に30分もかからなかったです。
その後、発行まで計1時間程で完了しました。スムーズな手続き本当に感謝です。薄っぺらの渡航書を入手しました!これでなんとか無事に帰国できそうです。
今回は私の不注意で色々ありましたが、もし海外に行く場合にやっておくべき事を記載します。海外こわい。
海外渡航でやっておくべき事
- カード番号控えておく
- パスポートコピーを用意
- 戸籍謄本の原本/コピーを用意
- 現金やパスポート、カードは出来るだけ分散
- 貴重品は鞄からすぐ取り出せるところに入れない
- 観光地/メトロ/バスでは警戒する
今まで20カ国くらい行きましたが、アテネの治安は特に悪いと感じました。暗くなるとガラの悪い人、クスリをやってる人、ホームレス、物乞いがゾンビのように沸いていました。
備考
日本では台風の影響で勤務先のビルが浸水しており、停電で仕事にならないようです。。。台風の影響で、日本行きの飛行機がすべて欠航になり、ハブ空港のドーハがパンパンになっていたようです。その影響でフライトスケジュールが乱れてて嫁さんと奇跡の再会できました。
スマホとWIFIが手元にあったので日本との連絡や手続きを調べる等柔軟にできました。スマホが無ければかなりヤバかったと思います。あと英語の重要性が身に沁みました。私はかなり怪しいので、交渉する時は紙に英語を書いて見せてました。。観光はカタコトでも大丈夫ですが、トラブル対応ではそうもいきませんね。。。
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